気仙沼のバラ

先日、相方さんが結婚式に参加してきた。

家に帰ってきて、私が引き出物の袋をのぞくとこんな物が入っていた。


とてもかわいらしいのだが、
結婚式の引き出物には不似合いな感じがする編み物でできたバラ・・・。

私「これ何だろう?」

手紙がついていたので、読んでみた。



『気仙沼市階上(はしかみ)地区にお住まいのまつこさん(79才)。

  あの日、津波で全てを流されて避難所に駆け込みました。
そこで生活を支えてくれた地区の先生や世話人、ボランティア、支援物資を送ってくれた「全部の人にお礼はできないと思って、2か月かけて感謝の心で千羽鶴を折りました。出来上がったとき、誰も喜ばないけど一人でバンザイしたの。」

  でも、そのあとは、寂しくなって何もすることがありません。体も動かなくなり、2か月近く臥せってしまいました。

  「なにか楽しみを見つけて元気になって」と、妹さんから声をかけられ、かぎ針を手にして、たまたま雑誌に載っていたバラのアクリルたわしを編んでみました。その可愛らしさはまわりの人を笑顔にし、私も欲しい、作り方を知りたいという人たちの小さな輪が始まったのです。

  「手仕事があるから、一日することがあって暮らしていけるの」と、まつこさんは言います。
9月末にようやく避難所から仮設住宅へ移り、今は毎週水曜日に希望する方に編み物を教える日々です。

  まつこさんから始まった人の輪が広がり、はじめてのかぎ針でだんだんと腕を上げていく仲間が増えてきました。
バラはそんな女性たちの心をカラフルに彩りはじめています。
「気仙沼のバラ」、手仕事を心をやさしく満たしてくれるときに咲く花を、作り手のぬくもりとともにお届けします。』



なるほど・・・気仙沼のおばあちゃんたちが編んだバラなんだ・・・。
そして、ボランティア団体を通して全国の人たちの手に届くんだなぁ・・・。

どうやら、結婚式を挙げた新婦さんが東北出身の方らしくこのバラを引き出物に入れたらしい。

手作りの物ってやっぱりいいね。

心を感じます。




おばあちゃんたちが手塩にかけて咲かせた気仙沼のバラは私の手に届きました。




私にできるのはブログで紹介することぐらいなので、紹介してみました。


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